ゴリゴリ♪とフワフワ♪のなかで



ゴリゴリ♪とフワフワ♪のなかで涙した。

涙の記録なんて女々しいがオレは男だから記録しよう。

1週間前ほどに怪我した愛犬を車に乗せた。

少し車を走らせたところにある山。

その山道をちょっと歩くと滝がある。

その滝を愛犬と一緒に浴びようと思ったわけ。

山のなかで首輪を外すと、家では錆びた鉄の玩具のように元気のない愛犬は
ダンデライオンのように軽やかさを取り戻した。

鳥から空を取ったら鳥じゃない。

犬から野原や山道や広々としたスペースを奪ったら犬じゃない..ことを痛感した。

愛犬と山道を滝を目指してテクテク♪

滝に着くと私は車の鍵を岩の上に置いた。

他に人が来たら、迷惑なのでこんなことできない、ので、
サッサっと浴びてしまおう!

愛犬の頭、顔、上半身に軽く水をかけて、
冷たさに慣れさせると、一気に滝壷に行った。

ドドドドド..と容赦なく、打たれた。

私の頭、肩に当たった水が抱いている愛犬に飛び散る。

その時、バランスを崩した。

水圧にヤラれてしまったのだ。

ヨロヨロ♪としたので、すぐに浅いほうに移動し、
愛犬を陸地の上に置いた。

今度は1人で滝壷に入ってみる。

深くはなく、浅くもない。

滝のサイズも水圧も丁度良い按配。

打たれるのは丁度よい場所だ。

今度は愛犬を抱くと、ゆっくり愛犬を首の下まで水のなかに沈める。

川の水にはエネルギーが集約されている。

特に滝壷にはエネルギーが集約されている。

自然のなかには、とんでもないほどの前向きな力がある。

私はそれを知っているし、信じている。

ましてや、人間よりも自然に近いところにいる犬のことだから、
エネルギーを吸収する力もあるだろう。

サっと水を浴びると、私は愛犬は駐車場へと帰り道を歩いた。

愛犬をバスタオルで拭いてやると車に乗せた。

愛犬はまだ全快ではないが、歩くのは大丈夫みたい。

自然の滝のダイナリズムに怪我してるのさえ、忘れてしまったようだ。

私はそんな犬の調子を確かめるや、安心した。

車を走らせる。

車を走らせて最初、落ち着くまで、
犬はソワソワ♪吠えたりする。

しかし、車がスピードに乗ってしまうと、
返したように静かに落ち着く。

全ての窓を全開にしている、風が遊びに入ってくる。

それを静かに楽しんでいるようでもある。

帰り道、車を走らせていた、愛犬もすっかり落ち着いている。

もちろん、オレと愛犬に言葉はない。

時折、振り返り、後部座席にいる愛犬の様子を窺う。

大丈夫なようだ。

私は安心した。

犬を乗せているので、ゆっくりボーっと走るような感じで安全に運転していた。

ボー

ボー

ボー

静かな車内のなかで嬉しい愛犬の気分が伝わってきたような気がした。

感謝されてるような、いや、ただただ自然や滝や車に乗るのが楽しいような..

そんな愛犬の無邪気を感じた。

前を運転しながら、後部座席で犬が笑顔で笑ってるよう気がした。

その時、涙が出てきた。

走りながらボロボロ..と涙を流していた。

涙が終わる頃には、スッキリしたような気分になった。

犬より人が劣っているとは思わないが、
人には真似できない、もうとうの昔にどっかに置き忘れてしまった貴重なものを
犬は今だに頑くなに持ち続けているような気がした。

その頑なさに私は涙したのかも。

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